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  • 執筆者の写真MATSURICA

新しい作品「Initial」について

matsurica 「Initial」
matsurica 「Initial」

秋が来たようです。 夏は全てがオフシーズンになりましたが、これからMATSURICAのオンシーズンです。

色々なことをやりたい。


さて、MATSURICAの新しい作品「Initial」です。

もう20年、狼とカラスを追い続けているMATSURICAですが。

なぜでしょうね。

こんなにも一つのテーマに固執するのは。

自分でも本当に不思議で、それは良きことかどうかもわかりません。

もはや呪縛のようにも思えてくるこの頃でした。

振り解こうと思った時もありましたが。

それは無駄な抵抗だと気が付きまして。


それならばと。

いっそのこと

心中するつもりで

この人生を捧げてみようかと。


何かがすとんと落ちたのです。

一種の、覚悟の音のようなものでしょうか。

そしてあの愛らしいレムとカフカは、何かむくむくと変化していったように思います。

昇華といいますか。


私が狼とカラスを描き始めて3年ほど経ったころに巡らせていた、

大口真神と、八咫烏の神話をもう一度突き詰め直してみようと考えています。

すると、描くことにたいする心持ちがどうやら変わってきまして。

「それでは、描かせていただきます。」

そんな感情が毎日現れるようになりました。


さて、新しい作品「Initial」ですが、手描きとデジタルの両方を駆使しています。

これは手描きもデジタルもどちらも素晴らしい要素があり、

また、逆にどちらもきらいな要素があります。

20年間、どちらも選び切れず足掻いてきましたが、

ここにきて、両方の良いところを取り、補い合えばよいのではと考え始めました。

当面はこの描き方を進めていこうかと思っています。


絵のストーリーについてはあまり言及すべきではないかと思いますが

Initialという題名が唯一のヒントして、巡らせてみてください。


マツリカより。



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